病院への転職をお考えの方は、病院探しをする際に、「7対1」「10対1」など看護体制に着目している方も多いのではないかと思います。
一般的に、7対1看護を算定できている病院は、看護師一人一人の負担も少なく、ゆとりを持って働けて、休みも取りやすいというイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、実際にはそうとは限りませんので注意が必要です。
見せかけの7対1には気をつける
2006年4月に診療報酬の改定により7対1看護体制を算定できる病院には診療報酬の最高ランクが位置づけられるようになりました。
7対1看護の実現により入院基本料を上乗せできるようになったことで、どこの病院も経営改善を目的に看護師の採用を積極的に進めているのです。
そのため、現状の7対1看護の病院の中には、新卒の看護師などをかき集めることで何とかギリギリのところで7対1を算定できているだけ、という病院も少なくありません。
そのような病院の場合、人数にはゆとりがないため休みがとりづらいだけではなく、ベテラン看護師の割合に対して若手看護師の割合が多いため、現場でマネジメントの機能不全が起こっていたり、十分な教育・研修を受けられない若手の離職率が高かったりと、様々な課題を抱えているところもあります。
大事なのは、7対1看護が実現できている病院だとしても、経験豊富な看護師が揃っているのか、新卒を大量採用して何とか基準を維持しているだけなのか、といった看護師の「質」をしっかりと見極めることです。
表面的な数字を鵜吞みにするのではなく、現場の状況を正しく把握することが重要です。
経営環境が良いという点は安心できる
ただし、それでは7対1体制の病院にはメリットがないのかというと、必ずしもそうではありません。前述の通り、7対1看護体制を実現すれば、入院基本料を上乗せできるので、経営的には非常に有利となります。
そのため、7対1看護のほうが病院の経営が安定しやすく、看護師の採用や設備投資などの面でも有利に働き、結果として看護師が働きやすい職場作りができる、という側面もあるでしょう。
7対1だから、10対1だから、という情報だけで判断をすることはできませんが、病院の内情を把握する一つの参考材料として看護体制をチェックしておくことは有効でしょう。
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