業界裏事情!紹介手数料の仕組み

紹介手数料の仕組み

はじめて看護師転職支援会社を利用される方の中には、なぜ看護師転職支援会社は様々な転職サポートを無料で提供してくれるのか、疑問にお持ちの方も多いのではないかと思います。

詳しくは看護師転職サイトとは?でご説明した通り、看護師転職支援会社の仕事は病院や施設に看護師を紹介することであり、その対価として病院や施設側から紹介手数料をもらっているため、看護師である皆さんには無料で様々な転職サポートをしてくれるのです。

また、転職支援事業には厚生労働省の許認可が必要であり、求職者側から費用を受け取ることが法律で禁止されているという話をしました。

こうした話をすると、看護師の皆さんの多くは「いったい病院はいくらぐらい支払っているの?」「採用費用がかかるということは、転職支援会社経由だと採用されにくいのでは?」など様々な疑問が思い浮かびます。

そこでここでは、看護師転職支援会社の紹介手数料にまつわる仕組みや疑問について、一気にお答えしていきます。

紹介手数料の仕組み

看護師転職支援会社の紹介手数料の特徴としては、主に下記の3つが挙げられます。

それぞれの項目について、詳しくご説明していきます。

成功報酬型(採用が決まるまでは無料)

看護師転職支援会社の紹介手数料は、基本的に「成功報酬型」スタイルがとられています。「成功報酬」とは文字通り「採用に成功してはじめて報酬が発生する」という意味です。

病院や施設は、看護師転職支援会社に求人を依頼しても、求人を出したり面接をしたりするだけでは費用はかかりません。

採用するまでは、いくら面接をしても無料、いくら求人を出しても無料、ということです。 これは、採用活動をする病院や施設側から見ても、リスクが低く魅力的な条件です。

一般的な求人広告の場合は、広告費用として最初に費用を支払うため、せっかくお金を出したのに一人も採用できなかった、ということが起こる可能性がありますが、転職支援会社経由で採用活動をする場合、そのようなことは起こらないからです。

看護師転職支援会社を利用して採用活動を行う病院や施設が非常に増えているのには、上記のように採用リスクが低いという点も背景にあります。

手数料の相場は、年収の20~30%

看護師の採用が決まった場合、病院や施設は看護師転職支援会社に紹介手数料を支払います。

紹介手数料の相場は転職支援会社や求人の種類、職種によっても異なりますが、一般的には年収の20%~30%程度となっています。

例えば、提示年収が400万円だとしたら、病院や施設は80万円程度を転職支援会社に支払うことになります。看護師長や看護部長などマネジメントクラスの採用であれば、年収が高くなる分、手数料も更に高くなります。

そしてこの金額は、求人の種類によっても異なります。夜勤ができる正職員の場合は60~80万円程度が一般的ですが、日勤帯のみのパート看護師の場合は、20万円程度が相場となっているようです。

いくら成功報酬とはいえども、看護師を採用するたびにこれだけの金額を支払う必要があるわけですから、全ての病院が紹介会社を利用して採用活動ができるわけではありません。

逆に、紹介会社を活用して採用活動をしているとうことは、病院や施設の経営状況にある程度余裕があるということの裏返しでもあるかもしれません。

財務状況が厳しい病院や施設は、採用費用がかからないハローワークなどを活用するしかないからです。

返金の規定もある

上記のように、転職支援会社を活用して看護師を採用する場合、病院や施設はそれなりの費用を支払うわけですが、せっかくお金を払って採用したのに、看護師が入職後すぐに退職してしまっては元も粉もありません。

そこで、一般的には紹介手数料には「返金規定」というものが設けられています。返金規定の内容は転職支援会社によって異なりますが、例えば「入職後1ヵ月以内に本人都合で退職した場合は100%返金」などのように全額返金をするケースもあれば、「3か月以内の退職は50%、半年以内の退職は10%」などのように、段階を設けているケースもあります。

この「返金規定」があることで、採用側は費用がむだになるリスクを減らすことができ、転職支援会社としては「転職させたら終わり」ではなく、入職後もアフターフォローの充実や、無理のあるマッチングの防止につながります。

紹介手数料がかかると、採用に不利なのか?

転職支援会社経由で転職をすると採用側に「紹介手数料」がかかってしまうため、採用時に費用がかからないハローワーク経由や直接応募のほうが有利なのではないか、と考える方もいらっしゃいますが、実際のところはどうなのでしょうか?

確かに、病院の人事担当者の中には、紹介会社経由だと費用がかかるため、どうしても費用対効果を考えて採用の目線が上がってしまうという方もいらっしゃいます。

しかし逆に言えば、人材と費用を天秤にかけて採用活動をするような病院は、あまりおすすめができる病院とは言えません。

優れた病院の経営者は得てして医療サービスの品質を支える人材採用には費用を惜しまないものですし、むしろ優秀なスタッフであればいくら支払ってでも採用したいと考えています。

なぜなら、結果としては優れたスタッフを抱えて高品質な医療サービスを提供することが、患者の獲得、強いては経営状況にプラスになると分かっているからです。

そうして、優秀なスタッフを抱えた病院はより経営状況が安定し、結果として潤沢な採用費用を確保することができ、その費用を使って人材採用や教育に投資できる。そしてその結果、更に医療サービスが改善され、経営状況がプラスになる、という好循環に入っていくのです。

その逆に、数十万円の採用ですら足踏みをしてしまう病院は、優秀なスタッフを確保することができず、医療サービスが改善されないことで、ますます経営状況が悪化し、結果としてますます採用に割ける予算がなくなってしまう、という負のスパイラルに陥っていきます。

また、転職支援会社を活用して採用活動をする場合、病院や施設は事前に手数料に関する契約を転職支援会社と交わしているわけですから、基本的にはその契約内容に納得して採用活動をしているわけです。

そのため、基本的には費用がかかるから、という理由で面接に落ちたり不利になったりすることはないのですが、もしそうした点をネックに採用を足踏みする病院があるとすれば、 それはその病院の「人材」に対する考え方でもあるので、応募する側としても冷静に考えたほうがよいかもしれません。

採用活動にコスト意識を持つのは病院側としても当たり前のことですが、契約前ならまだしも、「人物ありき」で採用費用についてあれこれと言ってくるような病院は、そもそも「人材」を「利益を生み出す道具」としか考えていないのです。

求職者からしてみれば、ハローワークなのか転職支援会社経由なのかなど、どのような経由で応募してきたのかは自分の能力やスキルとは全く関係がないわけですから、それらの無関係な事情によって自分の人生が左右されてしまうというのは到底納得ができる話ではないでしょう。

まっとうな感覚を持つ人事担当者の方はこのような求職者の立場を十分に理解していますので、「ハローワーク経由であれば採用したのだけど…」などということは絶対に言わないはずです。

間違っても、なるべく採用費用をかけずに看護師を募集して、安くコキを使おうなどと考えている病院には転職しないようしましょう。

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