雇用契約書とは、雇用主と使用者の間で労働条件を明確にするために交わす契約書のことを指します。労働契約書と呼ばれることもあります。雇用契約書に類似する書類として、労働条件通知書というものがありますが、労働条件通知書は雇用主が使用者に対して一方的に労働条件を通知するだけの書類であるのに対して、雇用契約書の場合は、雇用主・使用者の双方が署名・捺印をする必要があります。
そのため、雇用契約書に記載されている労働条件について双方が納得しているということが明確に示された書類だと言えます。雇用契約書に記載されている内容としては、雇用契約の期間、働く場所、仕事内容、始業・終業の時刻、残業の有無、休憩時間、休日、休暇、就業時転換に関する事項、賃金、計算・支払い方法、締切り日、支払い日、退職に関する事項などとなります。
雇用契約書は業務内容に合わせて柔軟な内容になっているケースが多いのですが、特に賃金などについては署名捺印をする前にしっかりと確認するようにし、少しでも疑問点があれば必ず確認するようにしましょう。一度雇用契約書に署名・捺印をしてしまうと、その後で話が違うといくら主張をしても意味はなくなってしまいます。そうした労働条件トラブルを防ぐためには事前に隅から隅まで確認することが重要です。
また、看護師転職サイト経由で転職活動をしている方の場合は、担当のキャリアアドバイザーに不明点を質問することもできますし、気になる点があれば病院側に確認してもらうことなども可能です。入職前の最後の最後まで気を抜かず、アドバイザーの力も借りながらしっかりと条件を確認しましょう。
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