復職支援プログラム

復職支援プログラムとは、結婚や出産、育児などを理由に一定期間離職をしていた看護師の方向けに、復職に向けた支援を行うプログラムのことを指します。復職支援プログラムは民間の看護師転職支援会社や各都道府県のナースセンターが実施しているほか、最近では独自のプログラムを提供する病院やクリニックなども増えてきています。

現状の日本では少子高齢化に伴う医療ニーズの増加や、2006年の診療報酬改定に伴って7:1看護への移行を目指す病院の増加などを背景として慢性的な看護師不足に陥っており、病院や自治体同士で看護師の獲得競争が起こっています。そのような状況で注目が集まっているのが看護師資格を持ちながら職場を離れてしまっている「潜在看護師」の存在です。

現在、全国には約50万人以上の潜在看護師がいると言われており、そのほとんどは結婚・出産・育児を機に職場を離れた女性の看護師となっています。そして、潜在看護師の多くは復職を望みつつも、ブランクがネックとなりスムーズに現場復帰できない現状があり、そこで登場してきたのが復職支援プログラムなのです。

復職支援プログラムでは、最新の医療技術や新薬、医療設備・機器など離職期間中の医療・看護現場の変化をキャッチアップし、知識をアップデートするだけではなく、実践的な看護技術の再研修なども行われ、復職後、スムーズに職場の仕事に対応できるようにプログラムが組まれています。

復職支援プログラムの多くは無料で受けることができ、期間としては1日のプログラムもあれば、数日~10日程度のものが多いようです。離職期間の長さや復職先によっても求められる知識や技術は異なりますが、今後は潜在看護師の活用を目的として更に様々な復職支援プログラムが充実していくと考えられます。

ブランクがネックで現場への復帰を不安に感じている方は、ぜひ一度近くで実施されている看護師向けの復職支援プログラムを探してみることをおすすめします。

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