どんな職業でも退職するとなると色々と大変なことが出てきます。看護師も同じで、現代社会はどの病院も看護師不足に悩んでおり、新たな看護師の採用にも苦労しているため、ほとんどの病院はできれば退職してほしくないと思っていることでしょう。また、残された看護師の負担が増えるからという理由も、強い引き留めに合う理由のひとつです。上司が様々な言葉であなたの退職を引き止める場合がありますが、果たして本当の理由はなんなのか、探ってみました。
1、部下が辞めると自分の評価が下がる
一般的に職場では、上司や先輩は部下や後輩を育てていく役割があるとされています。特に看護学校を卒業したばかりで看護師として就職する女性は、社会人としてもまだまだ経験が浅いもの。看護師というような特殊な職業であれば、毎年入ってくる新人を教育し、一人前としてプロとして活躍できる看護師に育て上げるのが上司の仕事でもあるのです。
そのため、部下が短期間で辞めると、上司の教育スキルが低かったから部下が辞めたのではないか、という目を周りから向けられる可能性もあります。上司にとっては、自分の評価を下げてしまうかもしれない部下の退職は、部下のためというよりもむしろ自分のために避けたいという本音もあるのです。
2、自分がやりたくない仕事を任せられなくなる
端から見るとこれはいかがなものかとも思いますが、現実にはどの職場でも普通に起こっている仕事の割り振り。上司が、自分がやりたくない仕事や苦手なことを部下である自分に頼んでいるとしたら、辞められると自分がやらなくてはいけなくなりますし、それが嫌なら新しく頼める人を探さなければならなくなります。それが面倒だから、やめてほしくないという場合も実際は少なくありません。
そうだとしても、上司のこのような理由はあなたの退職を引き止める大きな要因には決してなりません。やりたくないこともあるのが仕事の常。不得意とするものや自分の仕事量が多く手が回らない場合は、他のメンバーや後輩に頼むようにすれば済む話ですので、退職する予定のあなたがそこまで突っ込んで心配することではありません。そこはぐっと堪えて線引きを濃くしていきましょう。
3、ダメな上司だと烙印を押された気がする
部下やチームのマネージメントをする上司にとっては、部下の退職は自分の能力が至らず、仕事ができないという証拠のようなものだという人もいます。評価が下がるということは、その後の出世や昇給にも影響してくることもあるかもしれません。それくらい、チームや部署というのは一体として考えられてきており、その風潮が年々薄れていっているものの、いまだ根強く残っているのが現状です。
しかし、あなたがここで躊躇する必要はありません。正当で明確な理由を持って退職を決意したのですから、万が一誤解が聞こえてくるようなら、上司のせいではないということを同僚やチームメンバーには理解してもらえるように伝えておくというのもひとつの手段です。
上記の他にも、病院自体に看護師人数が少ない場合、常勤看護師が足りない場合、もうすぐ産休や育休に入る看護師がいるとあらかじめ上司がわかっている場合、自分の他にも何人か辞める場合などは、人手不足が見込まれるため引き止められる可能性が非常に高くなります。特に、あなたが中堅看護師であり新人の教育にも携わっている場合には、新人の教育が終わるまでいて欲しい、などと言われる可能性もあります。
また、時期的には3月に退職する人が大量に出る病院も少なくなく、そうなると4月が看護師転職のピーク時となるので、退職の申請を遅れることなく事前に提出しておくこともスムーズな退職のコツだといえます。いずれにしろ、何カ月も前から事前に準備をしておくことがベストです。
退職すると決めたら自分の意志を貫いて
退職すると決めたら、自分の意志を貫きましょう。その際には適切な手順を踏むのが大人として社会人として基本です。まずは、退職する理由を明確にすることが大切です。どのような希望を持って退職するのか、病院の残るという選択肢は本当になしなのか、など自分の中で問いただしながら明確にしていきましょう。こうすることで、職場で反対に遭った際にも一貫した主張をすることができるようになります。筋のしっかり通った主張があれば、相手も納得することでしょう。
逆に、退職理由が弱かったり意志がぶれていたりすると、なんとかして病院に残るように説得が始まりますので、「こいつは何を言っても引き留めようがないな」と思わせるくらいの強い意志や理由を持っておくようにしましょう。
退職理由が明確になったら、そもそも退職が可能かどうか、可能なのであればいつでなら可能か(退職予定日についての確認)、退職に向けた引き継ぎ、スケジュールなどについて様々な交渉をします。退職交渉とは、退職を目的として雇用主と交渉することを指します。退職を申し出た際、一般的に多いのは引き留めが入るケース、そして退職は受理されても退職予定日がなかなか決まらないケースです。退職交渉においては、基本的に退職の意志はまず直属の上司に伝えるのが一般的ですので、退職交渉は上司とのやり取りになるケースが多くなります。
退職は職員が自由意志を持って行使できる権利でもあります。両者円満な退職をして良き門出となるように事前の準備や手順、コミュニケーションをしっかりととっておきましょう。
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