新人の看護師につきものなのがインシデントです。インシデントを起こしてしまった日は患者の方にも申し訳ない気持ちでいっぱいになりますし、先輩や上司からも厳しく指導され、なにかと心が落ち込むものです。
まして、同じインシデントを短期間に繰り返してしまったときや、同じ患者の方に繰り返してしまったときの心の落ち込み具合と来たら、もう辛くて看護師を辞めたくなるという気持ちも分かります。しかし、インシデントを起こしたからといって「自分は看護師に向いていない」と思いこんでしまったり、必要以上に業務にびくびくしたりしていてはかえって逆効果です。
ミスをしない人間はいませんし、インシデントは看護師として一人前に成長するまでの糧と考えて乗り越えていくしかありません。しかし、できることならインシデントは未然に防ぎたいし、もし万が一インシデントを起こしてしまっても、すぐに立ち直りたいものです。
そこでここでは、インシデントに悩んでいる看護師の方に向けて、いくつか簡単なアドバイスをご紹介したいと思います。もう絶対にインシデントは起こしたくないという方は、ぜひ下記4つを覚えておきましょう。
1. 十分な準備と情報収集が命
まず頭に入れておきたいことは、失敗を防ぐうえでは事前の入念な準備と情報収集にまさるものはないということです。人が自信を持つ上で必要なのは、ずばり知識と経験の2つだけで、このどちらかを豊富に持っていれば人は自信を持って物事に取り組むことができますが、そうでなければ誰だって失敗が怖くなるものです。自信のなさにより冷静な判断力を失うと、更なるインシデントにつながる可能性がありますから、インシデントが怖くなってしまった方はとにかく徹底的に知識と経験を増やすしかありません。
しかし、新人看護師の方のほとんどは経験が豊富ということはありませんから、増やせるのは知識ぐらいです。看護の現場において必要となる知識は現場の状況によって異なってくる以上、できることはとにかく業務に臨む前に十分な準備と情報収集をすることしかないのです。
2. 遠慮せずに、周りに聞く
次に大事なのは、分からないことがあれば遠慮せず周りに聞くことです。自分の判断に自信がなければ、恥やプライドは捨ててとにかく聞くこと。曖昧な知識と判断でインシデントを起こすより、嫌味の一つを言われながらでも誰かにアドバイスをもらったほうが結果的には自分にとってプラスになるはずです。とはいえ、先輩や上司からしても同じことを何度も聞かれるのは嫌なもの。聞いたことは必ずメモをするなど、自分なりの努力と誠意を見せてもらえば、いざというときに必ず周りの仲間が助けてくれるはずです。問題に直面したとき、小さな見栄やプライド、恥ずかしさが原因で周りに助けを求められないことが、一番よくないのです。
3. 原因と対策をしっかり考える
もしインシデントを起こしてしまったら、心が落ち込むのは当然のことです。むしろ、全く落ち込むことなく呑気な態度の看護師がいたとしたらそれはそれで問題です。ただし、必要以上に落ち込んだり自分を責めたりしても、事態は良い方向には進んでいきません。まずはインシデントが起こってしまった原因と対策をしっかりと考えること、そしてそれを基に先輩や上司としっかりと話し合うこと。これが一番大事です。
インシデントを起こしてしまった以上、そこから何かを学ぶのはあなたの義務でもあります。「なぜ起こったのか?」「どうすれば防げたのか?」などをいったん私情は抜きにして客観的な目線から分析することがとても重要となります。
4. 周りのアドバイスをしっかりと聞く
インシデントを起こしてしまった際に、ついつい自己弁護の気持ちが前に出てしまい「自分のせいじゃない」と思うこともあるかもしれません。この気持ちはよく分かりますが、これはあくまで自分は問題の原因ではないと言い聞かせることで現実を直視することから逃げているだけです。こうした態度を貫いているといつまでたってもインシデントは減りませんし、重大な事故につながる可能性もあります。インシデントが起こってしまったら、まずはその状況をきちんと周囲に報告したうえで、アドバイスをしっかり聞きましょう。
その時点で考えなければいけないことは「誰が悪いのかを決めること」ではなく「今後のためにどうするのがベストなのか」ということなのです。あなたが素直に人の意見を聞く姿勢を持っていれば、先輩や上司も真摯にアドバイスをしてくれるはずです。
5. 慢心しているよりはまし
一度インシデントを起こしてしまうと、次回からはどうしても前回の失敗が頭をよぎり、びくびくしてしまうということがよくあります。この不安な気持ちに悩まされている看護師の方も多いと思いますが、そんなときは「慢心」しているよりは「びくびく」しているぐらいがちょうどよい。と自分に言い聞かせましょう。交通事故の多くは初心者ドライバーではなくベテランドライバーがおこすのと同様で、事故の多くは「慢心」から生まれるものなのです。
度重なるインシデントにより看護師としての自信を失ってしまったという方もいると思いますが、これは誰もが通る道です。上記の5つのポイントを頭に入れて、ぜひ自分に言い聞かせましょう。また、それでもインシデントの不安や恐怖、自己嫌悪から抜け出せない人は、自分のありのままの気持ちを誰か第三者に聞いてもらうのも一つの手です。
家族や友人でもいいですが、身近な人には本音を吐き出しづらいという方は、看護師転職支援会社のキャリアアドバイザーでもよいでしょう。自分の気持ちを吐き出すだけでも心はすっと軽くなりますので、くれぐれも自分だけで抱え込まないようにしましょうね!
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