こんな病院は要注意！人がすぐに辞める病院を見抜く5つのポイント

超多忙な看護師の仕事は社会的なやりがいも得られる半面、命に関わる医療現場という責任の重圧もあり、精神的にも肉体的にもハードです。また、女性の職場特有の人間関係やルールがあったり、辛い夜勤、勤務先との方針が合わないなど、ストレスフルな環境で悩んでいる方も少なくありません。

転職するにあたり、そういった「ブラック」な病院は避けたいところですが、果たして見抜く方法はあるのでしょうか？働き始めた看護師がすぐに離職し、定着しないなどの問題点を抱える病院を見抜く5つのポイントをご紹介します。

1、いつも大量採用をしているところは危ない！？

常に大量に看護師を募集している職場は、それだけ離職率が高い可能性があります。業績好調による事業の拡大などの前向きな理由なら良いですが、低賃金の若い看護師を大量に雇い、過重労働や違法労働をさせて使い潰しているという理不尽な職場もあります。そのような事情を探るためには、事前にインターネットで「○○病院　口コミ」「○○病院　評判」などの検索ワードで情報収集をしましょう。ダイレクトにその職場に関わった人たちからの意見は、自分に合った社風を決める際の参考になります。

2、給料が相場以上に高いところはあやしい？

過酷な労働下での勤務で離職率が高い職場は、万年看護師が不足しているため給与を相場以上に高く設定して看護師を集めています。なぜなら、そのような設定にしないと働く人が集まらないからです。しかし、いざ入社してみると長時間勤務だったり、残業が毎日のようにあったりと、給料が労働条件と見合っていない場合も多々あります。また、入社後に不当な理由で賃金を下げられるケースも発生しています。

3、面接が短時間であっさりしている！？

面接時間が短く、質問もほどほどにあっさり内定を出すような採用を行っている病院は、採用条件が甘かったり、採用の間口が広く、職場の将来を左右する重要な人材を十分に選定していなかったりしているのかもしれません。また労働条件や待遇、福利厚生などの説明が、自分が質問するまでされなかったり、何かを質問しても曖昧にしか返答してもらえない場合も注意が必要です。その他、面接官が自分の名前を伝えないまま面接がスタートするなど応募者への礼儀を失念している場合は、応募者が多く、面接官が面接に慣れすぎているせいだから、という見方もできます。このような場合は、いただいた採用を一旦保留にしてよく考えてから、他社と比較して答えを出すのも良いかもしれません。

4、ホームページに掲載されている顔写真などが少ない

利用者（患者）に安心感を与えることができたり、職場の雰囲気を知ってもらうことのできる顔写真ですが、自社公式WEBサイトに医院長・責任者・従業員の顔写真が掲載されていない場合は注意が必要かもしれません。そういった病院はネット上で叩かれることを避けるためや、すぐに従業員が入れ替わってしまうので更新が間に合わないためなど、何かしら後ろめたい理由があることも少なくありません。面接を受ける前にホームページをチェックしてみましょう。

5、研修制度が充実していないところはやめたほうがいい？

即戦力となる経験豊富な看護師を雇えば教育や研修をしなくてよいということで、経験者のみを積極的に採用条件にしている場合も多々あります。こういった職場は裏を返せば、研修にお金をかけられない経営状況である場合や、研修制度や教育環境が整っていない場合もあります。また、せっかく入社した看護師がすぐに辞めてしまうので、研修や教育の費用対効果が見合わないために行わない、という方針である可能性もあるでしょう。

最後に…

いかがでしたでしょうか？今回ご紹介した5つのポイントを踏まえたうえ、上記のほかにも「若い看護師と50代以上のベテラン看護師が多い職場」は注意が必要です。中堅である30代～40代がいないので十分な教育制度が整っていなく、その職場で成長できなかったり、職場に看護師が定着しなかった可能性があります。

また人がすぐ辞めるのに「マニュアルがない」、「先輩看護師が新しく入社した看護師に丁寧に教えず批判ばかりの職場」、「話し合う環境がない」、「自分の意見を伝えられない」などの職場もありますが、これらは入職してから気づくケースも少なくありません。

働き始めてから社風が自分のイメージしていたものと違ったり、過酷な労働を強いられたり、サービス残業が当たり前といったような苦労をしないためにも、入職事前にインターネットや口コミなどで、職場の雰囲気や経営状況、労働条件などの情報を収集しておきましょう。自分に合った職場かどうかを十分吟味してから動き出すのが、失敗しない一番の得策かもしれません。

個々によって、働きやすい職場や、仕事に求めているものも相違していると思います。まずは自分の中で、給与や福利厚生の充実、夜勤がない、拘束時間が長くないなど、就職先での優先順位を明確にしておくことが重要です。働く人なら誰もが願う、長く安心して働ける、働きやすい職場、自分が満足できる職場への就職を目指しましょう。

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