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平成１１年開設のあさひ松本病院は、まず全人に開かれ診療を行うプライマリーケアを目標とし、患者さんに対して必要な治療を行い、また場合に応じてはより高度な医療機関への紹介などを行うなど、患者さんひとりひとりに最適な医療を提供するべく努めています。毎週月曜日から土曜日（午前）まで内科・循環器内科・消化器内科などで外来診療を行っており、人間ドックによる検診や検査も実施しています。入院病棟は長期的な療養とリハビリテーションを行う医療療養型病棟６０床と、難病疾病や重度障害の方を対象とした特殊疾病病棟６０床となっており、それぞれの患者さんの状態と必要性に応じた専門性の高い診療と看護ケアを行っています。全身的なケアや医療的な管理が必要となる特殊疾病病棟においては、身体的なケアだけでなく日常生活における精神面での支援や患者さん個々人の意志伝達能力に応じたコミュニケーション機器の導入、リハビリテーション科との連携など、より専門性の高い看護を実施しています。身体的、精神的機能回復を目指すリハビリテーション科では専門の療法士の指導の下、自立的な歩行訓練や座位保持訓練、作業療法による認知力回復訓練などを行っており、通院にてリハビリを行う通所リハビリテーションも設けられています。

北九州市立総合療育センターは知的障害や脳性麻痺、肢体不自由児や重症心身障害児など、幼児より専門的なケアやリハビリを必要とされる人々に、専門の医療や療育のサービスを提供する機能を持った施設です。提供するサービスには、治療とリハビリテーションを目的とする入所サービス（肢体不自由児定員２０名、重症心身障害児定員６０名）や介護者の行事等の際に一時的なお預かりをするショートステイ（短期入所）、子どもと一緒に育児とリハビリを経験することのできる母子短期訓練入院などの入所・入院サービスがあります。また発達に遅れの見られるお子さまが、よりその能力を伸ばしていくことが出来るように療育を行う総合通園や、１５歳以上の重症心身障害者の方を対象とした通所施設であるデイケアのサービスを提供しています。また、地域で生活を送る障害者の支援のため地域支援室を設け、保育士や看護師、家庭訪問指導員といった専門的知識を持ったスタッフが、地域や家庭の中での療育のお手伝いをしたり、身近な相談事への対応やアドバイスを行います。その他のサービスとしては発達障害を持ったお子さまの療育をサポートする子育て・発達支援外来や二分脊椎症を中心とした脊椎疾患のお子様の発達指導を行う二分脊椎外来などの専門外来診療を行っています。

北九州総合病院は救急医療・高度医療を行う、３６０床を有する急性期の総合病院です。救命救急センターを併設して２４時間体制の救急医療を行い、北九州医療圏の救命救急医療の中心的役割を担っています。脳卒中センター開設により脳卒中に対する迅速で適切な診療が行える体制となっています。地域災害拠点病院・日本DMATの指定を受けていて、災害時の重症疾病者受け入れや超急性期の救護活動を行うことが出来る体制を整えています。また、地域に開かれた病院であるよう地域の方々が参加できる地域健康セミナーを開催して健康作りの機会を設け、地域医療機関との連携を図りながら基幹病院としての役割を果たして地域医療に貢献しています。病院では患者さんのための医療を目指し、患者さんを中心とした質が高く安全で適切な医療の提供に努めています。看護部では温もりある質の高い看護を目指し、患者さんの立場に立った一人ひとりのニーズに応えられる看護を実践しています。新人看護職員には集合教育・少人数指導を実施し、それぞれに指導者とチューターを配置して成長を支援しています。現任教育は更なる知識・技術・人間性の向上を目指してクリニカルラダーによる院内教育・院外教育を行っています。