意外と難しい？女医と看護師の微妙な関係

看護師の方々の転職理由の中でもダントツに多いのが職場での人間関係に関する悩みですが、一言で人間関係といっても実は様々です。やはり圧倒的に多いのは職場の同僚や先輩、上司など看護師同士の人間関係に関する悩みですが、中には患者や患者の家族、薬剤師など他の医療・介護専門職スタッフ、医療事務スタッフ、医師など、同じ看護師ではない人との人間関係に悩んでいる方もいらっしゃいます。

その中でもしばしば挙がってくるのが、ずばり「女医」との人間関係です。医師と看護師は職場における役割が違いますし、そもそものバックボーンも全く違うので、当然ながら職場ではお互いの立場や考えを理解し合う必要があります。

しかし、医師との関係の中でも特に問題が起こることが多いのが、女性医師との関係です。看護師は女性が非常に多いので、お互いに同性にはついつい厳しくなってしまうというのもあるのかもしれませんが、女性医師との関係がどうもうまくいかないという話をよく聞きます。看護師の皆さんからよく聞く女医に対する不満としては、

高圧的な態度、もの言いがきつい
感情的でその場の気分に振り回される
プライドが高くて扱いづらい

などの声をよく聞きます。特に、年配のベテラン女医ではなく、30～40代の若手女性医師に対してこのような不満を感じるケースが多いようです。同性だからこそのやりやすさもあれば、やりづらさもあるということでしょうか。難しいところですね。

しかし、よくよく話を聞いてみると、実は悩んでいるのは看護師のほうだけではないのです。女医は女医のほうで看護師との人間関係に悩んでいることも多いのです。女医の方から聞く悩みの中でも特に多いのは「男性医師に対する態度と自分に対する態度が違う」「自分の指示に対していちいち非協力的な態度をとる」といったもの。

女医としては看護師の方と協力して仕事を上手く進めたいと思っているものの、どうも相手から非協力的な態度をとられていることが多く、「自分のコミュニケーションの取り方がまずいのかもしれない」と悩んでいることもあるようです。ただし、これも性別に起因する問題なのか、本人の性格やコミュニケーションに起因する問題なのかを判断するのは難しく、なんとも言えないところですね。

どうすれば女医と看護師はうまくやっていけるのか？

上記のように女医と看護師の関係はなかなか一筋縄ではいかないようですが、一方で職場によってはとても関係が良好でうまくやっているという話も聞きます。女医と看護師の関係が上手く行っているケースでは、下記のような傾向が見られます。

相手のことを気遣っている
相手にしかできないことを理解し、相手の仕事を尊敬している
業務中は感情的になることなく、冷静に明確な指示・対応をしあっている

ポイントは、職業や役割を越えて、お互いに人間として尊敬し合えるか、という点なのかもしれません。また、お互いに常に高い緊張感と的確な判断が求められる仕事だからこそ、小さな気遣いが大事になってくるようですね。そして、意外に大事なポイントとして挙がってくるのが、「感情的にならないということ」。業務の指示をされる側としては、その日の気分によって指示がぶれたり変わったりするのが一番嫌ですよね。これは女医に限らず看護師の上司にも言えることだと思います。

コミュニケーションにおいては、どちらか一方が感情的になってしまうとつい相手も同じように感情的になってしまいますから、気持ちがヒートアップしそうなときはあくまで冷静に落ち着いて関わるように普段から心がけることが大事です。このようにお互いを気遣うコミュニケーションを重ねながら、同性同士にしか分からない悩みも共有できるようになれば、こうした壁もいつの間にかなくなっていることでしょう。ぜひ女性医師とも良好な関係を築いて、楽しい職場を作りたいものですね！

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