後輩に好かれる看護師に共通する5つの特徴

先輩看護師になったら、新しく入ってくる後輩との人間関係をしっかりと築いておきたいですよね。後輩の成長はあなたの仕事の評価にも直結してきます。部下を育てられる看護師として評価されれば、師長などのマネジメントのキャリアを積んでいくことにも繋がります。まずは後輩と良好な人間関係が作れるような、先輩看護師としての行動についてご紹介しましょう。

1、ちゃんと目を見て相談に乗ってくれる

看護師は、患者や患者の家族など、色々な人たちと日々接触しています。人を相手にする必然性がある状況でプロとして仕事をする必要があるため、看護師として就職した新社会人はストレスや不安などを抱えがちです。先輩に不安なことを相談したくても、先輩が仕事で忙しそうな様子を見ていると、相談するのを躊躇してしまうこともありますね。

だからこそ、後輩が勇気を出して相談をしてきたときには、ちゃんと相手の目を見て話を聞きましょう。先輩がしっかり話を聞く体勢を取ってくれていると、後輩は安心して話をすることができます。不安な気持ちや、相談ごとを打ち明けやすくなるのです。看護師の仕事は患者の話を聞いたり説明したり、ということの繰り返しです。先輩が自分の思いを受け止めてくれると、後輩はとても嬉しいもの。職場に安心して話せる先輩がいたら、後輩も仕事を頑張れますよね。

2、感情でいうことが変わらない

後輩が看護師としてのキャリアを積むためには、先輩からの正確で丁寧な指導が必要です。女性が多い看護師の職場では、感情に任せて言いっぱなしにしてしまう場面もあるかもしれませんが、看護師の仕事をする上では感情でイエス・ノーが変わっていては、後輩から信頼を得ることができません。

もしイライラすることがあっても、少し深呼吸をして冷静に指導しましょう。看護師といえども人間ですから、感情が溢れ出しそうなときは「ちょっとイライラしているけどごめんね」と前置きしてみてもいいでしょう。感情に振り回されている印象を後輩に与えると、先輩として信頼されなくなってしまいます。上手にストレスを逃すようにして冷静に指示を出す先輩の姿は、後輩にとっては憧れや目標として映るでしょう。

3、叱るときは個人的に、褒めるときは皆の前でしてくれる

誰でも自分の仕事ぶりを褒められるのは嬉しいものですが、緊張や気配りが欠かせない看護師の方ならなおさらですね。後輩を褒めるときは、フロアミーティングなどみんなの前でしっかりと褒めてあげましょう。

もちろん個人的に、いつもよくやっているね、などの言葉をかけてあげることも有効です。あなたががんばっている姿を先輩がちゃんと見ているよ、というメッセージを後輩に伝えることが大切です。戸惑いや緊張の中で日々仕事をしている後輩の良い点を見つけて褒め、自信を持たせてあげましょう。

逆に後輩を叱るときは、みんなの前で叱ることは避けましょう。みんなの前で恥をかかせるカタチになるので、先輩後輩の信頼関係が崩れてしまいます。後輩の精神的な萎縮が良い結果につながることはありません。後輩の業務だけでなく、全体的に業務がうまく回らなくなってしまいます。

後輩を注意しておきたいことがある場合は、個人的に時間をとってゆっくりと話すよう配慮しましょう。誰でも叱られるのは嫌なものですが、時間をとって丁寧に対応することで、注意されることが素直にありがたいと思えるものです。一度注意をしたら、後輩が自分で気づき行動を改められるように見守り、適切にサポートしてあげましょう。

4、優しさだけではなく、厳しさもある

後輩にとって、常に優しく楽しい先輩の存在は、とても嬉しいものです。しかしときにはキャリアアップのための助言や、看護師としての技術を向上させるために厳しく指導してくれる先輩は心強い存在です。看護師の先輩として、後輩の仕事ぶりを厳しい目でチェックすることも、後輩への愛情ですね。

厳しくチェックして、わかりやすく丁寧に伝えてあげることが後輩の成長にもつながります。後輩に対して厳しく接することが目的ではなく、後輩を成長させることが目的であることを忘れないようにしましょう。厳しさの中に心づかいが感じられれば、先輩を尊敬し今後の仕事もかんばってくれるはずです。

5、表裏がない

看護師の先輩として尊敬できる、というだけではなく、まずは人間として後輩から尊敬される存在でありたいですよね。表面では良い顔をしているけれど、影でこそこそ悪口を言うなど表裏のある行動は恥ずかしいものです。たとえ後輩がその時は一緒に同調していても、立場上仕方なく振る舞っている場合もあります。

表と裏があるような先輩の行動や言動は、後輩からはよく見られているもの。後輩から見て人として尊敬できない部分は、同情はされても共感を得ることはできません。心の中では、この先輩は信頼できないな、と思っているでしょう。

多くの人と接する看護師という仕事上、対人関係でのストレスが溜まることもあるはずです。ストレスは陰口や悪口で発散させず、業務の改善や建設的な要望書などに昇華させるようにしましょう。看護師としての信念や意見を持ち、真摯に仕事に取り組んでいる先輩なら、後輩は安心して信頼を寄せてくれます。

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